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ダックスフンドが成犬時に注意するべき病気とは?
ダックスフンドが成犬時に注意するべき病気とは?

ミニチュアダックスフンドやカニンヘンダックスフンドなどが大人になった時に気を付ける病気の症状と原因、治療法を紹介していきます。

 

ダックスフンドが成犬になった時に気をつけるべき病気は12個あります。

 

それぞれの特徴や症状などをみていきましょう。

 

ここでは以下の病気を解説します。

どれも大人になったダックスフンドがかかりやすい病気ですので注意して下さい。

 

・進行性網膜萎縮症(もうまくいしゅくしょう)

・緑内障(りょくないしょう)

・白内障(はくないしょう)

・外耳炎(がいじえん)

・会陰(エイン)ヘルニア

・椎間板(ついかんばん)ヘルニア

・鼠径(そけい)ヘルニア

・シスチン尿石症(にょうせきしょう)

・膿皮症(のうひしょう)

・悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)

・甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)

・副腎試筆機能亢進症(ふくじんひしつきのうこうしんしょう)

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ダックスフンドが成犬期に気を付けたい病気

骨や筋肉がしっかり出来て来るのが成犬期です。

 

眼病や内分泌系の病気に注意しましょう。

ダックスフンドのチャームポイントである長い胴や垂れた耳も疾患を抱えやすいので注意して下さい。

 

まずは目の病気をみていきましょう。

 

最悪の失明に繋がる事があります。

 

目の病気は原因を知り、事前に防ぐのが1番です。

目の病気

進行性網膜萎縮症(もうまくいしゅくしょう)

網膜の変性が進行し、視力が低下する病気です。

 

【症状と原因】

遺伝子の異常により、

 

網膜がどんどん変形していく病気です。

 

進行すると視力が低下して物にぶつかったり、転びやすくなります。

 

瞳孔(どうこう)は開きがちになり、一見すると目に輝きがあるようにみられます。

しかし、

 

最終的には失明してしまう恐ろしい病気です。

 

【治療方法】

点眼薬や内服薬で網膜の血流を良くして進行を遅らせます。

 

治療法はまだ明確にはなっていません。

緑内障(りょくないしょう)

目が見えなくなってしまう恐ろしい病気がいくつもある
目が見えなくなってしまう恐ろしい病気がいくつもある

緑内障にかかり、ひどくなると失明に至るケースもあります。

 

【症状と原因】

眼球の中は房水という液体で満たされています。

 

房水が眼球内に過剰に溜まってしまう病気が緑内障です。

 

目が少し飛び出てしまう事もあるので外見からも判断がつきます。

 

房水が増えると、

眼圧が上がり、視神経を圧迫し、視野を狭めてしまい、最悪の場合失明の恐れがあります。

【治療方法】

点眼薬をさしたり、レーザー治療によって眼圧を下げます。

 

進行してしまっている場合は

手術で眼球を摘出し、義眼を入れることもあります。

白内障(はくないしょう)

視力が弱まるので、怪我につながります。

 

【症状と原因】

水晶体が何らかの原因で変形して

 

白く濁る病気です。

 

目が見えにくくなり、物にぶつかったり、

 

転んだりと、怪我をしやすくなります。

 

加齢によっても発症しやすいのですが、遺伝的にも若くても発症する事があります。

暗がりで散歩を行きたがらなかったり、

階段を異常に怖がる場合は白内障を疑いましょう。

 

【治療方法】

点眼薬で進行を遅らせることが可能です。

 

また、視力が極度に低下している場合は

 

手術で水晶体を摘出し、人工レンズを挿入します。

白内障にかかってしまったら、手術後の投薬などのこまかなケアは忘れずに行いましょう。

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耳の病気

外耳炎(がいじえん)

治療が遅れると慢性化する恐れもあります。

 

【症状と原因】

ダックスフンドの耳に細菌やダニなどの寄生虫が入り込み、炎症を起こす病気です。

 

耳から悪臭がしたり、耳垢の増加などの症状が見られます。

外耳炎にかかると耳がただれるため、

 

一度炎症が起こると悪化しやすいので注意が必要です。

 

【治療方法】

汚れが溜まっている場合は、

 

消毒薬を使って耳の中を洗います。

 

その後、抗生物質を塗り、耳の中を清潔に保ちましょう。

 

寄生虫が原因の場合は、薬剤を使って退治します。

 

ヘルニア
「hernia=飛び出す」と言う意味がある
「hernia=飛び出す」と言う意味がある

 ヘルニアって何?

 

そもそも「ヘルニア(hernia)」と言う意味は

 

“飛び出したもの”と言うラテン語が由来です。

 

いろいろな部位で起こり、ある臓器があるべき位置とは違う所に行ってしまうことを表します。

会陰(エイン)ヘルニア

排泄が困難になってしまう病気です。

 

【症状と原因】

会陰(エイン)とは、

 

陰部と肛門の間の事を指します。

 

肛門周囲の筋肉の間から、腸や膀胱(ぼうこう)などの内蔵が飛び出してしまう病気です。

 

主に、直腸が飛び出してしまう事が多く、

 

排便が困難になります。

 

便秘や肛門周囲の腫れを見つけたら会陰ヘルニアを疑いましょう。

筋肉の衰えにはオスのホルモンが関係していると言われています。

 

特に、去勢をしていない、未去勢のダックスフンドのオスは要注意です。

 

【治療方法】

手術によって飛び出た内蔵を元の位置に戻します。

 

椎間板(ついかんばん)ヘルニア

胴が長ければ、長い程かかりやすくなります。

 

【症状と原因】

椎間板ヘルニアは誰もが一度は聞いた事があると思います。

 

骨と骨の間の椎間板が変形し、中を通る神経を圧迫する病気です。

ミニチュアダックスやカニンヘンダックスフンドなどは胴が長いので背骨に負担がかかりやすくなります。

 

そのため、椎間板ヘルニアにかかりやすくなるのです。

 

【治療方法】

手術を行い、内蔵や骨の位置を調整します。

鼠径(そけい)ヘルニア

腸閉塞(ちょうへいそく)に発展して大事に至る事もあります。

 

【症状と原因】

鼠径部とは、

 

ももの付け根の事です。

 

鼠径部から、内蔵が脱出しまう病気を鼠径ヘルニアと言います。

 

腸が飛び出て腸閉塞を引き起こす事が多く、嘔吐や下痢などの症状が見られます。

筋力が弱い小型犬には起こりやすい病気です。

 

ダックスフンドの中でも

 

特に、「ミニチュア」や「カニンヘン」は遺伝的にかかりやすいと覚えておきましょう。

 

【治療方法】

手術によって飛び出た内蔵を元の位置に戻します。

ヘルニアにかかると歩けなくなる事がある、怖い病気
ヘルニアにかかると歩けなくなる事がある、怖い病気
その他の部位

シスチン尿石症(にょうせきしょう)

尿道炎(にょうどうえん)や膀胱炎(ぼうこうえん)などの原因となります。

 

【症状と原因】

尿に含まれるミネラル分が尿道で結晶化してしまう病気です。

 

血尿や頻尿、排尿時に痛そうな仕草をします。

 

一番怖いのは、結石が完全に尿道を防ぎ尿が出なくなってしまう事です。

 

尿道炎や膀胱炎、膀胱破裂、尿毒症(にょうどくしょう)の原因となります。

遺伝的にも代謝疾患が多いため、シスチンを分解しにくいのでかかりやすい病気です。

 

【治療方法】

結石を超音波で砕いたり、

 

カテールを入れて除去します。

 

結石が出来にくい食事にしたり、水分をこまめに摂る等をして

再発しないようにします。

 

膿皮症(のうひしょう)

発疹(ほっしん)が表れて、体を掻き毟ります。

 

【症状と原因】

犬の皮膚には、黄色ブドウ球菌や緑膿菌(りょくのうきん)等、もともと沢山の細菌が住んでいます。

 

これらの細菌が、

体が弱っている時に異常に増えてしまう病気です。

発疹が出て体を掻きむしるため、脱毛や皮膚の化膿が起こります。

 

ひどくなると、発熱や痛みを伴うことがあります。

 

【治療方法】

薬用のシャンプーで体を洗います。

 

綺麗になったら、抗生物質を塗布します。

 

もともとは、何かの病気で体が弱っていた時は原因となった病気を治療します。

 

悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)

移転していろいろな病気の原因になります。

 

【症状と原因】

悪性黒色腫は皮膚がんの一種です。

 

黒っぽいかさぶたのような物が皮膚や唇、口の中に出来ます。

皮膚に出来た場合、急速に増える事があり、他の臓器への転移も心配されます。

 

年齢とともに、細胞が変異しやすくなり、悪性黒色腫ができやすくなります。

【治療方法】

患部を切除して治療します。

 

さらに、がんを根絶させるために、切除跡と、移転先にレーザー治療をします。

 

ホルモンの病気

甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)

脱毛が起こって皮膚が弱くなります。

 

【症状と原因】

犬の気管の横にある甲状腺からは、

 

代謝や成長を促す、甲状腺ホルモンが分泌されます。

 

この甲状腺ホルモンの血中濃度が下がると代謝が悪くなり、

皮膚がカサカサして毛が抜けて行きます。

さらに、甲状腺機能低下症にかかると、

 

太りやすい体質になり、寝てばかりいるようになります。

 

【治療方法】

甲状腺ホルモンの内服液を与えて治療します。

 

このようにして、症状を抑えながら、治療をずっと続けます。

 

副腎試筆機能亢進症(ふくじんひしつきのうこうしんしょう)

ホルモンの影響で、皮膚異常や肥満となる病気です。

 

別名、クッシング症候群とも呼ばれています。

 

【症状と原因】

腎臓の横にある副腎からは、

 

代謝や免疫に働きかける副腎皮質ホルモンが分泌されます。

 

これらが沢山分泌されてしまう病気です。

 

「水を大量に飲んで沢山おしっこが出る」、「体の毛が左右対称に抜けてしまう」

など、症状は様々です。

 

原因は、脳や副腎に出来た腫瘍、薬の影響などです。

 

【治療方法】

腫瘍が元で、起こっている場合は手術によって切除します。

 

薬の影響である場合は、

 

量を減らすなどをして調整します。

 

かかりつけの獣医師に相談してみましょう。

 


持病を持っている犬は薬の副作用が関係している?


脳腫瘍や皮膚腫瘍がある子は、

 

免疫に刺激を与える薬を処方される事があります。

 

毛が抜けてしまい皮膚が荒れている犬には、痒み止めや抗炎症薬を使っている可能性があります。

 

これらの薬に含まれているステロイド剤(ホルモン剤)は

 

血中のホルモン濃度に影響を及ぼす事があります。

 

他の病気で使っている薬がある場合は、ホルモンの病気ではなく、

 

副作用が関係しているかもしれません。

 

薬の量や種類などを獣医さんに相談してみましょう。

 

副作用が疑われる時は、勝手に薬をやめてはいけません。

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