真っ白の毛が特徴の可憐で甘えん坊なマルチーズは室内犬として不動の人気を誇っています。
地面に着くほどの白く長い毛が特徴で、歩き方も優雅に、そして可愛らしくちょこちょこと身体を揺らしながら歩きます。
顔の表情は優しく一見大人しそうに見えるのも人気の秘密です。
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運動面で言えばそこまで多くの運動時間は必要ありません。
短い時間の散歩をすれば後は、室内で自由に遊ばせるだけで充分足ります。
純白で長い被毛の事もありマルチーズは屋外での飼育には適しません。
ドッグランや散歩をさせる時は出来るだけ犬専用の洋服を着せる事もオススメです。
毛がすぐに汚れてしまいます。
ブラッシングは
繊細で綺麗な被毛を保つためにも毎日行う必要があります。
1日1~2回程度行うのが良いとされています。
真っ白な毛を保つには毛が地面につかないようにピンなどでとめる必要があります。
毛をハサミやバリカンでカットする事も一つの手ですが、
マルチーズならではの特徴を失う事になるのであまりオススメはできません。
小型犬は勝気な犬が多く、ちょこまかと落ち着かないイメージがありますがマルチーズは違います。
比較的落ち着いていて攻撃性がない犬です。
主人への依存心が強く寂しがりやが多い犬です。
子犬の頃からよく散歩をして社会化させましょう。
集中力が高く物覚えが良いのもマルチーズの特徴です。
真っ白な長い被毛を持ち合わせており、顔も可愛い事から、
外見だけ見ると優雅で大人しそうな犬として見られがちですが、実はとても活発で走り回る事も大好きです。
中には大胆な性格な子もいて、自分より大きくて強そうな犬にも負けじと向かって行く場合があります。
しかし、犬の中でも社交性は高く自分から攻撃しようとする子は少ないです。
マルチーズは昔からただ可愛がられ、もてはやされられ、膝の上に置いたり、
抱っこされる為だけにいるような犬でした。その事もあり性格は大変甘えん坊です。
しかし懐く人はごく僅かで、知らない人には慣れるのに時間がかかります。
無駄吠えする子も多いのでしつけが必要です。
マルチーズは毛が白いので汚れが目立ちます。
特に、目の周りやおしり周りはきれいにしましょう。毛が絡まりやすいのでトリミングはしっかりして下さい。
皮膚疾患 心臓弁膜症 膝蓋骨脱臼 二重睫毛 水頭症 低血糖症 眼瞼内反症 聴覚障害 シェイカードッグ病
・目ヤニと涙の多さにより目の周辺の被毛が赤く変化する事があります。
別名、流涙症と呼ばれる症状です。
・子犬期の頃は低血糖症を起こしやすい為注意が必要です。
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マルチーズは最も古い愛玩犬だとされております。
通常の小型犬は、
獲物を仕留める猟犬や水辺周りで役に立つ犬を小型化した物が多いのですが、
マルチーズだけは初めから愛玩犬として誕生したと言われています。
その歴史は
紀元前にフェニキア人と言う現在のシリアの一角で古代の地中海沿岸に住んでいた
船乗りが持ち込んだ犬が現在のマルチーズだと言われています。
当時は現在の真っ白なマルチーズとは異なり他の色も存在していました。
この犬はよくヨーロッパの各地に持ち出されていましたが
生まれ故郷であるマルタ島の犬だけが持ち出しされず現在のマルチーズの元となる犬同士で
交配が繰り返されて行き、現在の純粋なマルチーズになったと言われています。
この犬は後に世界各地で流行る事となりますが、
15世紀にはフランスに、19世紀にはイギリスに渡る事となります。
フランス、イギリスと共に初めから愛玩犬として可愛がられていました。
爆発的に広まって行ったのは市民の憧れである上流階級が可愛がっていたからです。
可愛い顔のマルチーズを上流階級の貴婦人が連れて歩いてると市民の憧れになるのです。
イギリスへ渡った経緯は
ポメラニアンを世界的に広めた事で知られる、 ビクトリア女王への貢献物として2匹のマルチーズが渡ったりましたが、手違いにより他の人の手に渡り、その子供がドッグショーに参加したとの説もあります。
アメリカでは1888年に初めて「マルチーズ」として登録されました。
それまでは他の犬種として登録されており、
当時は「マルチーズ・ライオン・ドッグ」と言う愛称で親しまれていました。
これはマルチーズの特徴的な長い被毛をライオンのタテガミに見立ててそのように呼ばれていました。
この呼び名はアジア系の人が勝手にそのように呼んでいたとの説もありますが、不明です。
現在では日本でトップの人気を誇っているマルチーズですが、その歴史をさかのぼると
日本に輸入されて来たのは1950年代です。
当時の日本にはトイプードルなどの人気犬がいた事もあり、
人気に火が付いたのはおよそ20年後の1970年代です。
その可愛らしい顔と優雅で真っ白な被毛が人気の秘密で
1970年代始めから現在までマルチーズは日本でも人気の高い犬種となっています。
最近になり、マルチーズに他の歴史があると言われるようになりました。
外見や性格がテリアに似ている事から「マルチーズテリア」と呼ばれていた事もあり、
テリア系統から交配された犬種だとされる説が浮上しています。
ただし、こちらには裏付けはありません。
他には
スパニエル系統にプードルの元となる犬を交配させて行きマルチーズが誕生したのではないかと言う説もありますが真偽は不明です。
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