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パピヨンとは

(お耳が蝶のようで特徴的なパピヨン)
(お耳が蝶のようで特徴的なパピヨン)

マリー・アントワネットなどの有名な貴婦人が愛した犬で人気が広まった犬です。ヨーロッパの肖像画では数多くの主人と共に一緒に描かれてるのでその人気がわかります。

当時のパピヨンはネズミを追いかける習性がありました。

蝶のような耳が特徴で、耳周りの毛はとてもキュートです。

知的で人の言う事を理解しようとします。外見は華奢に見えますがわりと丈夫な方です。

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特徴と性格

スパニエルをもとに改良して誕生した犬です。

 

ルーツは17世紀のフランスで宮廷内の貴婦人がもっとも愛した犬です。

 

名前の通り蝶のように大きな耳が特徴です。

 

一見、か弱そうな犬ですが、運動量も活発で素早い走りをします。

 

運動不足にならないように定期的に散歩をさせましょう。

 

左右対称の模様に白い毛が、蝶を思わせる事が特徴で、服従競技の名犬としても活躍しています。

 

競技大会でも上位の成績を残すほど、知的且つ運動能力が高い犬です。 

 

性格は人懐こく穏やかで遊ぶ事が大好きです。

 

他人や知らない犬とも仲良く遊ぶので小さなお子さんがいる家庭でも子供の相手と仲良く遊びます。

 

中には神経質で懐きにくい性質の犬もいるので早い段階から他人や他の犬に慣らせておく必要があります。

 

基本データと一口メモ

原産国:フランス

体重:4~5キロ

体高:20~28センチ

毛色:ホワイト&レッド、ホワイト&ブラック、ホワイト&ブラウン等

運動量の多さ:4

抜け毛:1

吠えやすさ:4

しつけの難しさ:4

人気:3

価格:3

散歩時間:15~25分

寿命:12~15歳

 

 

パピヨンの一口メモ

抜け毛がすくない犬種なので室内犬としては家をあまり汚しません。

 

長く美しい被毛を保つ為に週に2~3回はブラッシングをしてあげる事が理想です。

 

耳の周りと首周りの毛は絡みやすいので手入れをしっかりしましょう。

 

 

運動量が多いので散歩はしっかり行って下さい。無駄吠えも多いのでしっかりしつけましょう。

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気を付けたい病気

パピヨンが気を付ける病気

膝蓋骨脱臼 膝関節検査 心臓弁膜症 乳歯遺残

 

・遺伝性の病気は少なくあまり確認されはいません。

 

・膝蓋骨脱臼と眼瞼内反症(逆さまつげ)には注意が必要です。

 

パピヨンの歴史

パピヨンの原種はスペインでトイ・スパニエルの一種と位置づけられています。

 

15世紀以降、ヨーロッパをはじめ有名な貴族が可愛がった事で広まったとされています。

 

例えばポンパドゥール夫人やマリー・アントワネットなど。

 

その他フランスのルイ14世もパピヨンを宮内で寵愛し、何頭も輸入していたとの説もあります。

 

パピヨンは当時上流階級の人達に可愛がられており、様々な主人の肖像画にも一緒に描かれている事が多いのです。つまり、それだけ愛されていたと言う事です。

 

有名なのはオーストリアの宮廷画家マルティン・ファン・マイテンス(Martin van Meytens、1695年 - 1770年)の作品で『シェーンブルン宮殿の女帝マリア・テレジアとその家族』の3作です。

 

いずれの絵にも2頭のパピヨンと見られる犬が登場しています。

  

 

この犬の元となっているドワーフ・スパニエルは貴族の間で飼われており人気も高かったので、

スペインやイタリアがこの犬種の輸入、輸出を本格的に行って行き、改良や交配、繁殖を重ねて行ったとされています。

 

ヨーロッパでは入浴の習慣が無いためノミ、ダニを人に近づけない為に犬を飼うと言う習慣がありました。

 

パピヨンもノミやダニとりに一役買っていました。

 

フランスでは

「パピヨン(フランス語で蝶の意)」と呼ばれる様になったのは19世紀末ごろで、

 

スピッツやチワワと交配させ改良を重ねた結果立ち耳を持つ犬が誕生したからです。

 

現在はこの耳が立っているタイプがスタンダードで、

垂れ耳タイプは「ファーレーヌ(Phalène)」と呼ばれています。

 

ファレーヌとはフランス語で「蛾」を意味していてますが、パピヨンの耳が蛾によく似て言るのでその名前が付きました。

 

ブルボン朝の時代では「リス犬」=スクウィール(リス)・スパニエルと呼ばれていた事もありました。

これは垂れ耳が一般的であり巻いた尾っぽがリスの様に見えていたからです。

 

フランス革命の際、革命軍によって貴族と共に飼われていた多くのパピヨンが命を落とすと言うとても悲しい事もありました。

 

ドッグショーに参加するようになったのは20世紀であたりからです。

 

その後すぐにアメリカ、イギリスでもドッグショーに参加し広まって行きました。

 

この時のショーに出ていた犬種は現在のパピヨンよりも大き目で、毛の色は白地にブラウンの斑点が入った物でした。

 

その後品種改良が重ねられより小さく、

白の斑点部分が大きくなった犬が誕生したとされています。

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