犬のカーミングシグナルを理解しよう
犬のカーミングシグナルを理解しよう

犬のカーミングシグナルを覚えよう

カーミングシグナルと言う言葉を聞いた事がある人もいると思います。

 

犬は身体全体を使ったボディーランゲージで会話をします。

 

その中の1つに「カーミングシグナル」と言うものが存在します。

 

犬を飼っていても中々聞きなれない言葉ですが、犬にとっての大切なコミュニケーションの1つなので覚えておいて下さい。

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カーミングシグナルとは?

カーミングシグナルとは犬のコミュニケーションの1つで、

相手に友好関係を築く、対立を防ぐ為の重要なサインです。

 

相手に「落ち着いて欲しい」、などの「犬の言葉」の変わりになるものです。

 

例えば、犬を叱っている時に犬があくびをします。

 

これは犬が、「飼い主が興奮しすぎているから落ち着かせよう」と発している言葉です。

 

カーミングシグナルはいくつかあり、それ自体に意味合いが異なります。

 

カーミングシグナルは30個程確認されています。

 

カーミングシグナルの難しい所は、

その動作がカーミングシグナルを発しているのか見極める所です。

 

怒っている最中のあくびは、犬が本当に眠いだけかもしれませんし、「落ち着いて欲しい」のカーミングシグナルを発しているかもしれません。

 

代表的なカーミングシグナル8つ紹介

【1】あくびをする「落ち着いて」

犬のあくびは、飼い主を落ち着かせようとしているカーミングシグナルです。

 

怒っている時やイライラしている時に、このメッセージを送ってきます。

 

家族間の喧嘩でも犬がメッセージを送って来る場合もあります。

 


【2】そっぽを向く「敵意は無いよ」

犬は正面から注視されると威嚇をされていると感じます。

 

その為、人や犬が正面から見ると恐怖を感じる場合があるのです。

 

その際に、プイっとそっぽを向くのは相手に対して「敵意は無いよ」とカーミングシグナルを発しているのです。

 

犬を正面から除く際は、

カーミングシグナルを出されたら自分も視線を外してあげましょう。

 

犬の緊張がほぐれます。

 


【3】体をブルブル振る「不安や緊張をほぐす」「自分は敵意は無いよ」

体が濡れているわけでも寒いわけでもないのに、

犬が体をブルブル振るのは、緊張感や不安感をほぐそうとしている証拠です。

 

また、怯えている犬に対して体ブルブル振るのは、

「自分は君に敵意を持っていないよ。」と伝える為です。

 


【4】座る「気持ちを落ち着かせる」「敵意は無いよ」

犬が近づいて来た時などに急に犬がしゃがむのもカーミングシグナルです。

 

座る事により敵意は無い表現をします。

 

そして不安で緊張している時に自分を落ち着かせる行動でもあります。

 


【5】カーブを描いて歩く「敵意はないよ」

犬同士がすれ違う時にカーブを描いて歩くのも、

相手に敵意が無い事を知らせているのです。

 

これも代表的な犬のシグナルです。

 

カーブを描いて歩くことにより、

距離を取って相手に敵意は無いと示しているのです。

 


【6】急に横を向く、体を背ける「落ち着いて」

犬が急に横を向いたり、体を背けるのは、

相手に「落ち着いて」とシグナルを送っている証拠です。

 

犬に威嚇されたり、飼い主に怒られている時によく見られます。

 

また、犬がしつこく遊んで遊んでと誘って来る時にも使います。

 

相手を落ち着かせる効果があるのです。

 


【7】自分の鼻をなめる「緊張をほぐす」「敵意はないよ」

犬が威嚇して来たり、自分が緊張でいっぱいの時や不安を感じている時に、鼻をなめて気分を落ち着かせます。

 

犬に対しては、「敵意はないよ」と示しているのです。

 

顔が毛で覆われていて相手に表情が伝わらない犬が、

よく舌を出して発するサインなのです。

 


【8】地面や床のにおいを嗅ぐ

犬が地面や床をしきりににおいを嗅ぐのは、

緊張や不安をほぐす為でもあります。

 

知らない犬が近づいて来た時に地面や床のにおいを嗅ぐのは。

相手に敵意が無い事を示しているのです。

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その他のカーミングシグナル

【9】背中を見せる

犬が背中を見せるカーミングシグナルは、

よくドッグランで追いかっけこやじゃれ合っている時に見られます。

 

じゃれ合っている最中に急に相手に背中を見せた場合は、

「もう参った」と伝えているのです。

 

これ以上は敵わない、君の勝ちだよ。と興奮している相手に伝えています。

 

しつこい相手に対して行う事もあります。

 

背中を向けられたらそれ以上、遊ばない、しつこくしない、攻撃しない。が犬の流儀になります。

 


【10】飼い主の間に入って来る

ドッグランや散歩の最中に知らない人、

知らない犬が飼い主に近づいてくる事があります。

 

するとすかさず、飼い犬が飼い主と知らない人や犬の間に割り込んで入って来る事があります。

 

これは、「知らない人や犬だよ。注意して」や「守ってあげよう」のカーミングシグナルです。

 

その他、嫉妬心から、「僕、私の飼い主を取るな」と他の犬、人に警告している事もあります。

 


【11】ゆっくり相手に近づく

相手にゆっくり近づく場合は、相手の出方を見ている証拠です。

 

相手のとる行動(威嚇のカーミングシグナル)次第では、

トラブルになる事があります。

 

ドッグランではここから喧嘩に発展する事もあります。

 

飼い犬から目を離さないようにしましょう。

 


【12】カーブやジグザグしながら歩いたり止まる

知らない人や犬なので警戒している証拠です。

 

触りたい犬にこのカーミングシグナルを行われたら、

しつこくせず、目線を逸らし敵ではない事を伝えましょう。

 

しつこくすると警戒心の強い犬は逃げて行ってしまう事もあります。

 


【13】前脚を上げる

緊張と不安を鎮めようとしているカーミングシグナルです。

 

極度に緊張している場合や不安、興奮があるとどうしてよいか分からず体が反応してしまうのです。

 

体勢はオスワリの格好で片手だけ上がります。

 

 まとめ 

 

・犬は感情を身体で表現する。

これをカーミングシグナルと呼ぶ。

 

・カーミングシグナルはノルウェーの著名な動物学者の

トウリッド・ルーガス(Turid・Rugaas)氏が見つけたもので、現在27個や30個ほど確認されている。

 

・それぞれに特徴があり、

「落ち着け」「飼い主を助ける」「威嚇」「降参」「構って」などがある

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