飼い犬の歴史を知っている飼い主は少ないものです。
愛犬の祖先犬や、どのようなルーツでここ日本に伝わって来たかを知る事でより深く愛せるようになるかもしれません。
特に柴犬を飼い始めた方は、その歴史を知っておいた方が良いでしょう。
なぜなら、柴犬は純粋な日本犬だからです。
現在、
日本で流行っている、トイプードルやチワワ、ダックスフンド、ポメラニアン等の犬はいずれも海外から渡って来た犬です。
完全なるメイド・イン・ジャパンの柴犬は先人達により長い間、大切に種の保存が行われて来ました。
それらの歴史を知る事により、さらに愛情が湧くかもしれません。
日本で生まれて育って来た柴犬を後世に残す為に大切に育てていきたいですね。
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柴犬の歴史に入る前に、まずは簡単に柴犬について知りましょう。
子犬期の事、成犬期の特徴などをみてみましょう。
子犬の頃はコロコロしている柴犬。
・生後10日
まだ目が開かず、自力で移動もほとんど出来ない時期です。
母犬のおっぱいを飲んで成長します。
・生後45日
まだ3頭身ぐらいでヨチヨチ歩きです。
尻尾もまだ巻いてません。
足は太くしっかりしています。
柴犬は狩猟犬として活躍して来た犬です。
成犬になると俊敏な動きをしますが、その姿から狩猟犬としての才能を感じとる事ができます。
子犬の頃は、丸々していて幼いイメージがありますが、
成長するに連れて切れ長の美しい目、賢そうな表情に変化します。
これも柴犬の魅力の1つです。
柴犬をはじめ、日本犬のルーツはとても古く、1万年以上も前に遡ります。
縄文時代の遺跡として知られる愛媛県の上黒岩岩陰遺跡(かみくろいわいわかげいせき)等から柴犬の祖先の犬の骨が発掘された事から、これが日本犬の祖先だと言われています。
他にも日本犬の説は存在します。
弥生時代に渡来人の連れて来た犬と日本在来の犬が入り交じり、日本犬の原型が出来たと言う説もあります。
しかし、弥生時代に入って来た犬の種類はさほど多くありません。
その為、在来犬の姿を大きく変えるような影響は与えませんでした。
江戸時代に至るまで、島国、日本においては日本犬は純血種として昔からの姿を変えずに生息してきたのです。
日本に多くの洋犬が入って来た時期は、明治時代です。
明治時代になり文明開化も盛んになりこの時に日本に多くの洋犬が入って来ました。
これにより日本では洋犬との交配によって雑種化の普及が急速に進んでいきました。
当時洋犬は珍しく民衆が虜となり、都会では純血の柴犬を飼う人は減少していきました。
さらに、大正時代に入ると、洋犬の方が好まれ、さらに柴犬を含む日本犬の数が少なくなっていきます。
このままでは日本に柴犬がいなくなってしまうと考えた愛犬家や学者などが日本犬保存運動を起こしました。
そして1928年に「日本犬保存会」が創設されます。
これをきっかけに、古来から日本に土着する犬を総称して「日本犬」と呼ぶようになりました。
この日本犬の中でも、小型の犬を「柴犬(しばいぬ)」と名付けたのです。
日本犬は全部で6犬種から成ります。
日本犬のそれぞれの、体の大きさと、天然記念物への指定年月日を下記にまとまめましたので参考にしてみて下さい。
名前 | 型 | 天然記念物への指定年月日 |
秋田犬 | 大 | 1931年(昭和6年)7月31日 |
甲斐犬 | 中 | 1934年(昭和9年)1月22日 |
紀州犬 | 中 | 1934年(昭和9年)5月1日 |
柴犬 | 小 | 1936年(昭和11年)12月16日 |
四国犬 | 中 | 1937年(昭和12年)6月15日 |
北海道犬 | 中 | 1937年(昭和12年)12月21日 |
日本犬の中でも柴犬が1番体が小さい事が分かります。
柴犬が天然記念物へ指定されたのは1936年12月16日です。
洋犬が流行った事もあり、明治時代、大正時代には純度の高い柴犬は、地方の山間部などでしか見られなくなってしまいました。
昭和初期に入り、これに危険を感じた熱心な愛犬家は「山出し」に柴犬を使えると考えました。
山出しとは、山から材木・薪・炭などを運び出す事を言います。
運び出しは人の手によって行われていたのですが、これを柴犬にやらせたのです。
積極的に柴犬を山に連れていき、山出し犬として活躍させました。
その山出し犬の中に、2匹の犬がいました。
島根の「石」号(オス)と「コロ」号(メス)です。
現在、日本犬保存会に犬籍がある柴犬達はルーツをたどると全て石号とコロ号に行き着くので石コロ系と呼ばれます。
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親:コロ(メス)と石(オス)交配
↓
子:ハナ(メス)とアカ(オス)と明月(メス)
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親:ハナ(メス)とアカ(オス)交配
↓
子:紅子(メス)
親:アカ(オス)と明月(メス)交配
↓
子:アカニ(オス)
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親:紅子(メス)とアカニ(オス)交配
↓
子:中(オス)
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「中」号は、「ほぼ理想に近い体型」と評され、今でも名犬として名高い犬です。
戦後、この「中」号を父とする優れた柴犬が全国に広がりました。
柴犬はそれぞれの時代で役割を変えて常に日本人の隣に居た犬です。
例えば
古来日本では、猟犬として活躍して活躍していましたし、
平安時代では、鷹狩や鴨猟でも柴犬が使われていた事が分かっています。
江戸時代では、将軍家に鷹狩用として飼われていました。
そして、
戦前・前後で世が荒れている時代には番犬として重宝されました。
現代では、愛玩犬として各家庭で可愛がられています。
このようにずっと日本人の側にいて可愛がられてきたのが柴犬です。
柴犬を飼うと決めたからには、先祖がそうして来たように最期まで健康的に育ててあげましょう。
古来より日本人との繋がりがとても深い柴犬。
大切に大切に育てて行きたいものです。
柴犬を病気から守るには普段の生活の観察もとても大切ですが、
それ以前に毎日与える食事に気を遣う事がとても大切です。
何気なく毎日与えているドッグフードが実は柴犬の体を知らずの内に蝕んでいく事があります。
特に、スーパーやペットフードで購入したドッグフードは注意が必要です。
実はスーパーやペットフードで売っているドッグフードのほとんどは添加物が沢山入った物ばかりです。
安い物を沢山売る、利益を重視するスーパーやペットショップではこのようなドッグフード平気で売られているのです。
プロのブリーダーさん達は、毛質の事も考えるので、繁殖犬などには市販のフードは与えません。
与えるフードは100%無添加ドッグフードです。
添加物が沢山入ったドッグフードを食べて育った犬と、
100%無添加物ドッグフードを食べて育った犬とでは
・寿命
・体の衰えのスピード
に大きく差が出る事が分かっています。
愛犬をいつまでも健康的な体で長生きさせたい場合はナチュラルフード(100%無添加)に切り替えましょう。
1番のおススメの100%無添加物ドッグフードは下記の商品になります。
↓公式サイトよりどうぞ
是非一度参考にしてみて下さい。
100%無添加ドッグフードは、アトピーや、体質改善などにも効果的です。
悪い物を食べて育った犬は、体調不良から常にイライラしたり、攻撃的になったりする傾向もあります。
愛犬をゆったりと、快適に過ごさせてあげるのも飼い主の役目となります。
その為にはドッグフードにもこだわりを持ちましょう。
人間の子どもにも悪い物は与えないはずです。
犬も同じなのです。
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