ホーム > 犬の病気事典 > 犬が食べてはいけない食べ物

犬にとって最も危険な食べ物

危険度3

犬に絶対に食べさせてはいけない食べ物を紹介します。

 

ここで紹介する食材や果物などを犬に与えると命を落とす危険性があります。

 

これらの食材を頭の中に入れておきましょう。

 

犬は人が食べるものを欲しがりますが決して食べさせないようにしましょう。

 

また、犬の届かない所に置いておく事も大切です。では順に見て行きましょう。

 

スポンサード リンク



カカオ類(チョコレート・ココア・カカオバターなど)

カカオ類は人間にとっては

 

・血糖値が上がる

・体調を整える

・リラックス効果を得られる

・便秘が解消される

・動脈硬化を予防し血をきれいに流す

 

などの効能があり、良い食べ物に分類されています。

 

特に、精神安定化に効果的な機能を起こす成分「テオブロミン」が含まれているので、犬にも与えるとリラックス効果があると思いがちですが真逆の効果になります。

 

犬にとっては、そのリラックス効果が非常に敏感に作用されるので、血液に影響を与えてしまうのです。

 

カカオ類が犬に与える影響は、命を落とす、下痢、嘔吐するなどがあります。

 

【中毒物質:テオブロミン、カフェイン等】

 


ネギ類(玉葱・長ネギ・九条ネギ・ニラ・ニンニク・生姜)

犬にネギ類は絶対に与えてはいけません。

 

ネギ類を食べさせると赤血球などを溶かしてしまう事になります。

 

これは赤血球に反応する物質が溶血性貧血・血色素尿症を引き起こす為です。

 

そしてネギ類は、汁などに入れていても犬に反応を起こします。

 

ネギが入った味噌汁や、ハンバーグ、コンソメなども犬に与えてはいけません。

 

ネギ類は野菜に分類されますが実は白い部分と緑の葉の部分で栄養成分が異なってきます。

 

白い部分は「淡色野菜」に分類され、緑の部分は「緑黄色野菜」に分けれます。

 

犬にはこの白い部分、緑色の葉の部分、両方与えないようにして下さい。

 

犬にとってネギは毒物になりますが、人にとってはとても栄養が多く含まれる食べ物です。

 

人にとってはアリシミン(ネギ特有の辛味)が作用し、血行を良くし、身体を温めてくれる効果があると言われています。

 

他には、風邪にもよく利くと言われています。

 

それはビタミンB1の吸収を高める効果があると言われているからです。

 

このビタミンB1は風邪の治療に必要な成分なのです。

緑色の葉の部分は、カロチン、ビタミンCが多く含まれています。

 

これが風邪予防に働きかけます。

 

これだけ人にとっては栄養の含まれている野菜なので一般の家庭にも多く流通しています。

 

ネギは犬にとっては非常に危険な成分が含まれているので、犬が風邪をこじらせてもネギで治療するなどと考えないでください。

 

意外と多い事故が「犬が風邪気味でネギを与えてしまって体調が悪化した。」です。

 

犬が風邪を引いていたら動物病院に連れて行き診察してもらうようにしましょう。

 

【中毒物質:アリルプロピルジスルフィド】

 


ぶどうやレーズン

犬によって個体差があるのですが場合によっては嘔吐や、腎不全を起こすケースがあります。

 

特に子犬や体の小さな犬には与え無い方が良いでしょう。

 

海外の調査機関によりぶどうとレーズンは犬にとって有害である事が発表されています。

 

中にはぶどうやレーズンを沢山食べても具合を悪くしない犬もいます。

 

その為、どの成分が犬にとって危険になるかはまだ分かっていません。

 

【症状】

 

摂取してから数時間以内に(2~3時間)嘔吐や下痢に襲われます。

 

そして放っておくと数日以内(3~5日)に腎不全を起こします。

 

最悪腎不全により命を落とす事もあるので犬に与えてはいけない食べ物になります。

 


ナッツ類・マカデミアナッツ

ナッツ類も犬にあげてはいけない食べ物です。

 

リスがナッツ類を食べているイメージがあるので犬にもついつい与えたくなりますが絶対に与えてはいけません。

 

ぶどう類と同様に原因がはっきりしていない部分が多くあるのですが

犬にとっては有害である報告がされている事は確かです。

 

【症状】

 

嘔吐、無気力(食欲不振、散歩に行きたがらない)高熱、 筋硬直、震える、心拍数の増加

 


お菓子などに含まれるキシリトール

キシリトールは犬にとっては有害だと発表されています。

 

発表した期間はASPACAいうアメリカの動物虐待防止協会です。

 

日本で販売している犬のお菓子にも含まれている事があります。

 

得に歯磨きガムなどには注意しましょう。

 

【症状】

 

犬はキシリトールを少量でも摂取すると血糖値に悪影響を及ぼします。

 

血糖値の低下が見られ嘔吐などの症状が30分以内に表れる事があります。

 

 

その他、歩けなくなる、内出血を起こす、肝不全に陥るなどを発症する事もあります。

スポンサード リンク

犬が食べると危険な食べ物

危険度2

下記の物は命に関わる事がなくても犬にとっては毒物になる物です。

 

食べてしまうと必ず、体調を崩します。

 

放っておくと大変な事態を招くので与えないで下さい。

 


激物・刺激物(唐辛子・わさび・調味料・香辛料・塩分の多い食べ物)

(唐辛子などの刺激物は犬には、毒物となる)
(唐辛子などの刺激物は犬には、毒物となる)

犬にとって刺激物は非常に危険な食べ物です。

 

チョコレートなどのカカオ類に次いで、犬が食べてはいけない食べ物になります。

人が食べて、辛いと感じるものは全て毒物だと考えておいて下さい。

 

しかしこの刺激物は人間にとっては身体に良いとされているので困惑しがちです。

例えば唐辛子はカプサイシンと言う成分が豊富に含まれています。

 

このカプサイシンは唐辛子の主要な辛さの成分になります。

 

これが体内に入ると、内臓感覚神経に働きかけ、アドレナリンの分泌を活発させます。

 

これが、辛い物を食べると、汗をかいたり、身体が熱くなる原因になります。

 

発汗作用、強心作用を促す働きがあるのです。

 

他には辛さは胃腸を刺激し、消化を進める分泌を促す作用があります。

これが食欲を増進させると言われています。

 

他にはビタミンCが多く含まれるので風邪によく利きます。

 

わさびの辛味成分には、大腸菌、サルモネラ菌、O-157、腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌、など菌の増殖を抑える働きがあります。

 

しかし、これらの菌は食中毒の原因となり、

 

犬が食べてしまうと、痙攣を起こす、感覚が麻痺をするなどの症状が出ます。

 

また、塩分が多い食べ物を日常的に犬に与えていると、肝臓疾患、心臓疾患を患います。

 


アボガド

(アボガドは犬に危険な食べ物?)
(アボガドは犬に危険な食べ物?)

アボカドを犬が大量に食べると

嘔吐、下痢、胃腸炎、命の危険にがあるとされています。

 

これは、アレルギー性によるものです。

 

アボカドは人間にとっては非常に栄養価の高い食べ物です。

 

「森のバター」と名付けられていて、親しみのある果物です。

 

ギネスブックに「世界一栄養価の高い果物」として認定もされており

女性の間では「食べる美容液」として注目されています。

 

そのアボカドが犬にとっては毒物になるとの声は疑問視されています。

 

この栄養素が高いアボカドが本当に犬には毒物になるのでしょうか?

 

アレルギーを引き起こして上記のような症状が出てしまう犬がいる事は事実です。

 

犬に与えてはいけない理由はアボカドはカロリーが果物の中では高いと言う事も関係しています。

 

犬は人間ほどカロリーを必要としていない為、

特に小型犬に関しては与えない方が良いでしょう。

 

アボカドには「ペルジン」と呼ばれる成分があり、

一説によるとこの成分が犬や猫などの動物に中毒性をもたらし

 

下痢、嘔吐、または命に関わると言われています。

 

しかし、

この「ペルジン」は果実以外にも、他の食材の葉や種子、樹皮にも含まれているので

他の果物にも中毒性がある事になってしまいます。

  

その為、犬にとってアボカドは本当に毒物なのかと言う問いに対して明確な答えはまだ出ていません。

 


ニンニク類

(ニンニクもネギ類と同様に危険)
(ニンニクもネギ類と同様に危険)

ニンニクにはアリルプロピルジスルファイドが含まれています。

 

この成分は

犬に最もあげてはいけない「ネギ類」に含んでいる成分と同じです。

 

摂取すると赤血球の破壊が起こります。

 

ただし玉ねぎほどその成分を含んでいません。

 

この成分は溶血性貧血やハインツ小体性貧血を引き起こします。

 

【症状】

 

嘔吐、心拍数の増加、血尿、衰弱、食欲低下です。


牛乳

(牛乳は下痢を引き起こす原因となる。)
(牛乳は下痢を引き起こす原因となる。)

牛乳は犬が飲むと消化不良を起こして下痢をします。

 

その理由はラクターゼと呼ばれる分解酵素にあります。

 

犬にはその酵素に十分対応出来ない為に充分にないために

 

軟便や下痢を引き起こしてしまうのです。

牛乳は犬に与えてはいけない食べ物の一つです。

 

これは人が飲む為にスーパーなどで市販されている物の場合です。

もし犬に牛乳を飲ませたい場合は犬専用の牛乳を用意しましょう。

 

ペットショップなどで手にはいります。

 

【症状】

下痢

 


キノコ類

(野生のキノコは人も犬もNG)
(野生のキノコは人も犬もNG)

栽培されていて、市販されているキノコは犬にも人にも悪影響は及ぼしません。

 

犬に与えてはいけないキノコは野生に生えているキノコです。

 

スーパーなどで市販されている物を食べても得に問題はありませんが

 

近くに山や森がある家庭では散歩時に、誤って犬が野生のキノコを口に入れないように注意して下さい。

 

野生に生えているキノコには場合によっては寄生虫などがついている事もあります。

 

【症状】

 

キノコの持つ毒によりますが下痢、嘔吐、肝臓障害、腎臓障害、胃腸障害など

 

与えてはいけない食べ物

危険度1

魚介類(タコ・イカ・スルメ・蟹・貝類など)


魚や貝類は犬に与えない方が良いです。

 

タコやイカ、蟹は消化に悪いので下痢や嘔吐を引き起こします。

チアミナーゼと言う成分が犬にとっては悪くビタミンB1を破壊する恐れがあります。

 

スルメは噛み砕くのに時間がかかる他、噛めなくて飲み込んで喉に詰まらせる恐れがあります。

 

他には胃で膨張する傾向にあるので胃や腸に詰まる恐れがあり危険です。

 

タコ・イカ・スルメは猫や犬に与えると、「腰が抜ける」と言われる理由は消化が悪いからです。

 

甲殻類が好物な犬は多いのですが必ず加熱してから与えましょう。

 

生では消化にも悪いですし、チアミナーゼが含まれるのでビタミンB1が破壊されます。

 

殻は必ず取り除いて下さい。殻が喉つっかえる危険性があります。

 

 

生の肉類


スーパーなどで販売している生の肉類は細菌感染の恐れがあります。

 

寄生虫や病原性細菌が潜んでいる可能性があります。

 

普通のスーパーで販売している肉は素人は与えないようにしましょう。

 

与える際は必ずよく加熱してください。

 

 

牛肉


生の牛肉は寄生虫が潜んでいる可能性があります。

 

必ず加熱して下さい。

 

ウィルス感染しているようなBSE牛肉は加熱しても与えては行けません。

 

BSE牛肉を与える飼い主はいないと思いますが、問題のあるような食べ物は犬に与えない方が賢明です。

 

レバー


レバーは加熱して与えれば問題ありません。

 

生で与えないようにしましょう。

 

鉄分・亜鉛が豊富です。しかし高タンパク質な為、与え過ぎは肥満の元になります。

 

鶏肉


細菌感染の恐れがあるので、鶏肉も生で犬に与えてはいけません。

 

充分に加熱して与えればなんら問題はありません。

 

ここで注意が必要な点は、鶏肉の骨です。

 

犬は骨が大好きですが、鶏肉は加熱するともろくなり、骨が喉につっかえたり、刺さる恐れがあります。

 

 

犬に鶏肉の骨は与えないようにしましょう。

 

豚肉


豚肉も犬には生で与えてはいけません。

 

人間も生で豚肉を食べるとお腹を壊してしまうのと同様です。

 

 

豚肉にはトキソプラズマ原虫が潜んでいる可能性があります。

 

これをお腹に入れてしまうと、嘔吐や下痢をします。

 

豚肉はビタミンB1が豊富なので必ず加熱して与えるようにしましょう。

 

鳥のささみ


鳥のささみも、生では与えてはいけない食べ物です。

 

主食として鳥のささみや赤みばかり与えていると栄養のバランスが崩れてしまいます。

 

野菜などと一緒に与えるようにしましょう。

 

鳥のささみは低カロリーでタンパク質が豊富な点は非常に良い食べ物です。

 

どちらかと言うとダイエット食に適しています。

 

犬はカルシウムを必要とする動物ですのでカルシウムやリンのバランスも考えましょう。

 

卵、生卵白


卵を与える際は、必ず加熱してから与えましょう。

 

また、黄身だけを与えたり、卵白だけを与えたりすると栄養バランスが崩れます。

 

 

与える際は黄身と卵白の両方を与えるようにしましょう。

 

ソーセージ、ハム


カロリーも非常に多く塩分も大量なので犬にとってはマイナス要素ばかりの食べ物です。

 

 

与え過ぎると肥満の他内臓を傷める事になります。

 

生野菜


生野菜に含まれるセルロースと言う成分を犬は上手く分解できません。

 

その為生野菜を与えると消化不良を起こす事があります。

 

野菜を与えたい場合は、焼いたり煮たり等の工夫をすると良いでしょう。

 

 

キャベツ


犬に適量を与えるのは問題ないとされていますが、

大量に与えるとグルコシノレートという物質が甲状腺に有害であるとされています。

 

しかし実験などで立証はされておらず今のところ憶測の範囲ではあります。

 

大量摂取は控えましょう。

 

 まとめ

 

犬に絶対に与えてはいけない食べ物は、

 

カカオ類(チョコレート、ココアなど)

 

ネギ類(玉葱、長ネギ、ニンニクなど)

 

カエル(ヒキガエル。毒が体内に入ると数時間で命に危険が及ぶ) 

 

生肉(特に豚は細菌感染の恐れで大変危険)

 

スポンサード リンク