ホーム > ダックスフンド > 病気予防と対処法と原因 > 高齢期の注意点とフード【7歳~13歳以上】
年をとると、どうしても代謝や分泌の機能が衰えてきます。
これは人間に限らず全ての動物にも同じ事が言えます。
ミニチュアダックスもカニンヘンダックスも、元々そういった疾患が起きやすい犬種なのでとくに気をつけましょう。
更にダックスフンドは太りやすい体質なので、肥満にも注意が必要です。
ここではダックスフンドが高齢期になるとかかりやすい以下の病気についての原因や症状、治療法などを解説していきます。
・歯周病
・糖尿病
・肛門のう線がん
・皮膚の腫瘍
・肥満細胞腫(ひまんさいぼうしゅ)
・脂肪腫
・その他の皮膚腫瘍
いずれもダックスフンドが高齢になるとかかりやすい病気なので注意が必要です。
スポンサード リンク
歯垢や最近のもとになり、
歯茎に炎症が起こる病気です。
歯と歯の間にある隙間"歯周ポケット"が広がり、そこに歯垢や最近が溜まり炎症がひどくなります。
ひどくなって膿(うみ)を生じると、口臭がきつくなります。
口内の細菌が心臓に運ばれ、
心臓病を引き起こす事もあります。
高齢期になるほど発症率は上がるので、
歯磨きは欠かせないようにしましょう。
まず歯垢・歯石を取り除きます。
歯周ポケットを掃除し、
薬を塗って最近の繁殖をおさえます。
完治を目指すには、歯を抜くしかないでしょう。
食事で体に取り入れた糖は、
インスリンというホルモンの働きでエネルギーに変わります。
糖尿病とは、インスリンの分泌量が減り血糖値が異常に上がってしまう病気です。
目の疾患や意識障害などの合併症を引き起こします。
慢性化してひどくなると、
昏睡状態に陥ることもあります。
ダックスフンドは、遺伝的に糖尿病になりやすい性質を持っているので注意が必要です。
足りないインスリンを、注射で補います。
それに加えて食事療法も行います。
血糖値の変動が少なくなるような、
繊維質を多く含む食事にすると、血糖値の変動を抑えられます。
糖尿病で一番怖いのは、合併症です。
放っておくと体がエネルギーを作れなくなり、
だんだんと痩せてきます。
また過剰な糖が体内に溜まると白内障を引き起こす可能性があります。
白内障の場合は、進行すると失明してしまいます。
早めの血糖値コントロールをはじめましょう。
肛門のうは犬のおしりにあり、においをつけるのに使う器官です。
肛門のう線がんとは、この肛門のうに出来てしまうがんの事です。
便秘になったり、便の形が変だったり、肛門が腫れあがったりします。
肛門のうを清潔に保つ為に、
肛門のうしぼりをしてあげましょう。
がんを手術で切除します。
場合によっては、肛門のうごと切除します。
スポンサード リンク
皮膚の細胞が変質し、かたまりを作るのが腫瘍です。
良性と悪性があり、
良性なら放っておいても問題ありませんが、悪性の場合は色々なところに転移するので危険です。
どちらか判断するのは飼い主には難しいので、必ず獣医師に見て貰いましょう。
手術で切除してしまうのが、一番安心です。
大きくなるほど、
成長や転移のスピードが増すので、早めに対処する事が重要です。
主に皮膚に分布する肥満細胞が腫瘍化した、悪性の腫瘍です。
肥満細胞はマスト細胞とも呼ばれ、
炎症や脱毛を引き起こします。
原因は解明されていませんが、
炎症が胃に移転して、胃潰瘍(いかいよう)を招く事もあります。
手術で腫瘍を切除します。
部位によって取り除くのが難しい場合は、
抗がん剤やステロイド剤を投与して様子を見ます。
皮下に出来る良性の腫瘍の事です。
脂肪細胞で出来ており、
肥満気味の高齢犬によく見られます。
良性ですが、あらゆる部分に出来る可能性がある為、歩行を妨げる可能性があります。
大きく目障りな場合は、切除します。
普段から肥満に気を付ける事が大切です。
ダックスフンドの高齢期に気を付けたい病気は、他にもあります。
皮膚がんの細胞が腫瘍になったものです。
耳も中の皮膚やまぶた、指の間にも出来やすいです。
体の表面にある扁平上皮という細胞が腫瘍化したものです。
鼻先や唇など、色素がある部分に出来ます。
肛門の周りに出来る固い腫瘍です。
ひどくなると、破裂してしまう事もあります。
悪性の腺がんによく似た腫瘍です。
ゆっくり大きくなるなら良性で、
急に大きくなるなら悪性の可能性があります。
体の表面にある上皮に出来る腫瘍です。
体中のどこでも出来る可能性があります。
きのこのような形が特徴です。
スポンサード リンク